◆ 古い木造アパートに住んでいるので、ネズミに出くわしたこともしばしば。屋根裏で運動会の音を聞くならまだしも、夜更けに台所から物音がして、なにかしらと、寝ぼけまなこで灯りをつけると、逃げ遅れたネズミと目が合ってしまう、なんてのは、あまり気持ちがいいものではない。さいわい、ここ数年は見かけない。音も聞かない。どこへ行ったのだろう。もしかすると、台所の隅にでも転がっているかもしれない。こわくて掃除ができない。
◆ 「ねずみにひかれる」 というコトバがある。イメージを伴いやすいコトバであるようで、
◇ ねずみにひかれる? 巨大なねずみにぺちゃんこに踏みつぶされる? はたまた、ねずみの大群の大移動にバッタリ対峙してしまう? そんなおかしな場面を想像した私は、意味するところがわからずに、ぽかんとしてしまいました。
www.pref.gunma.jp/kenbun/2003/1121.html
◇ イメージ的には、家にコロンと一人で寝ていると、その上をネズミがチュチュチュッと大量に通っていくような感じだったので。
blog.goo.ne.jp/riringa/e/6de88c4c4e6376f531a26c87abc9a493
◇ 私は笑っているミッキーマウスに車で轢かれてしまう事を頭で想像していたので可笑しくなったのですが、
morningtea.exblog.jp/i17/
◇ 子供の私は、車にひかれると言うように、何だか巨大なねずみに「ひかれる」んだと思ってました。
daisenpai.exblog.jp/79984
◇ 初めて「ねずみにひかれる」という言葉を聞いたとき、インディ・ジョーンズに出てきそうな大量の鼠が身体の上を走り抜けていく(轢かれる)光景が浮かびました。ねずみが物を引いていくなんて、これっぽっちも思い浮かばなかったよ。それにしても、怖い言葉だね。
bona.tea-nifty.com/amanogawa/2004/10/post_19.html
◆ 大量のネズミ、あるいは巨大なネズミに「轢かれる」というイメージは強い印象を残す。ねずみに「轢かれる」のではなく「引かれる」のだとわかったあとでも、こうしたイメージは消え去ることはなく、おそらくは、このコトバを聞くたびに、エコーのように脳裏に反響し続けることだろう。