MEMORANDUM
2005年10月


◆ 8月に行った北海道の写真をようやくアップし終えた。枚数が多いと選択に苦労したりして、どうしても後回しになってしまう。スリランカの写真も一年以上もほったらかしだし、台湾の写真もしばらく時間がかかりそうな気配である。そんなことはさておき、旭川の旭山動物園で撮った動物で名前がわからないのがあった。ネットで調べると、その動物がカピバラという名であることはすぐにわかったのだが、ついでに、こんなニュースも知ることになった。

◇ 7、8月の入園者数が日本一となった北海道旭川市の旭山動物園で、8月に設置したばかりの「くもざる・かぴばら館」のクモザルが、大型ネズミのカピバラにかまれ死んでいたことが3日、分かった。
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050903-00000118-kyodo-soci

◆ 3日というのは今年の9月3日のことで、ワタシが行ったのが8月21日だから、その直後に悲劇は起こったのだった。

◇ 旭山動物園によると、カピバラとクモザルのオス同士が8月29日、施設内のプールでけんかし、クモザルが腹をかまれ死んだ。クモザルとカピバラはいずれも中南米のジャングルに住む草食動物。プールを川、鉄骨を木に見立て、ジャングルを再現した施設に、クモザル4匹とカピバラ2匹を飼育、8月上旬オープンした。(共同通信) - 9月3日17時40分更新
Ibid.

◆ 「けんか」と書かれるといささか妙な気がするが、事件の状況を旭山動物園のサイトの《ゲンちゃん日記:「くもかぴ館での悲しい出来事」》から引くと、

◇ 8月29日午後カピバラのオスがクモザルのオス(愛称シャボ)と水中で闘争となり、シャボを助けようとプールに入ったクモザルのメスが放飼場の外に出る(目撃していた来園者の話)という事故が起こりました。駆けつけた職員によりシャボは救出されましたが腹壁が破られ腸管が一部体外に脱出するなどの重傷を負い、懸命の治療を行いましたが、死亡しました。カピバラのオス、クモザルのメスには治療が必要なほどの怪我はありませんでした。
www.city.asahikawa.hokkaido.jp/files/asahiyamazoo/zoo/genntyann/kumokapi.html

◆ ペンギンやアザラシやオランウータンやシロクマに比べれば、いささか地味ではあるけれど、なかなか愛嬌のある容貌をしているので、ひと目で気に入ったのだったが(そのわりには名前も覚えていなかったが)、そのあいつがそんなに凶暴なやつだったとは。あいつといってもどいつが犯人かは知らない。もしかしたら、写真のやつだろうか?

◇ カピバラなどの齧歯類やウサギの仲間はとても鋭い前歯(門歯)を持っています。草食動物ですから獲物を襲い仕留めるために噛みつくことはないのですが、身の危険を感じたり、不快な感覚を抱き相手を排除したい時、同種間での闘争時など噛みつくことがあります。カピバラは世界最大のネズミの仲間ですから私たちの骨でもかみ砕くほどの力を秘めています。
Ibid.

◆ 窮鼠猫を噛む。大型ネズミのカピバラがサルを噛むに至った詳しい経緯については、本人に尋ねてみるほかあるまいが、とりあえず、先に引用した「くもかぴ館での悲しい出来事」を参考に。

◇ アラビアンナイト前の道は、レースのある日には競馬場に急ぐ人の群れで混雑するが、夜には肩を落とした人々が帰途につく途切れない列が延々と続く。別名「オケラ街道」。
truthg.tv/pc/g-contents/m-tg/yougo.html

◆ このアラビアンナイトとはなんなのかというと、川崎堀之内にあるソープランドだそうで、「オケラ街道」で検索したらたまたま出くわした。これもなにかの縁かと思い、しばしエルメスちゃんやらシルビアちゃんやらモニカはちゃんやらの顔写真を眺めていたら、いったいなにを調べていたんだっけ? そうそう、オケラ。

◇ 渋谷駅から明治通りを恵比寿方向に向かうあたりは「通称オケラ街道」と呼ばれている。由来はこの辺りにある場外馬券場でオケラになった人たちがとぼとぼ歩いているからである。
e_gucci.typepad.com/e_gucci_daily/9_/

◆ 競馬場や場外馬券売り場があるところには必ずといっていいほど、「オケラ街道」と呼ばれる通りがある。

◇ 帰りはターミナルである西船橋駅(船橋法典駅ができる前はここが最寄り駅だった)まで歩くという手もあり、中山競馬場から西船橋駅まで歩く道は船橋法典駅ができる前の名残で「オケラ街道」と呼ばれている。今では各地で競馬場の帰り道が「オケラ街道」と呼ばれるようになったが、その発祥の地は中山-西船橋間である。
www.saturn.dti.ne.jp/~endeavor/wins/course.htm

◆ もちろん、競馬場のみならず競輪場の近くにもある。

◇ 競輪場から北松戸駅までのこの道を嘗てはオケラ街道と呼び、バラックの居酒屋が軒を並べていたこれまた怪しげな雰囲気を醸し出していた付近なんですが、今は昔、綺麗な遊歩道になってました。
www.omotenouchi.jp/matsudo/A2_2.htm

◆ もちろん、競輪場のみならず競艇場の近くにもある。

◇ 改札を出て左手には、尼崎競艇場直通の通称「ファンロード」があります。近代的なデザインで、採光も考慮された明るい連絡通路です。上下左右がぐるりとコンクリートとガラスで囲われているので、雨風に身をさらすことなく競艇場へ到着することができます。ここは帰り道に名称が変わります、そう「オケラ街道」です。
www.eonet.ne.jp/~amakaraavenue/ama/shin.htm

◆ もちろん、競艇場のみならずオートレース場の近くにもある。

◇ オ-トレ-ス場から西川口駅までの道のりをオケラ街道といいます。通り沿いのコンビニや道端でオケラに座り込んでワンカップを飲むおっさん達がいます。
www.e-mansion.co.jp/cgi-local/mibbs.cgi?fol=juutakukoroseamu&mode=point&tn=0115

◆ テレビの《出没!アド街ック天国》(2003年5月31日放送)で府中がとりあげられた際には、「オケラ街道」が18位にランクインしていた(らしい)。

◇ オケラ街道 : 東京競馬場からJR府中本町駅までの間にある露店群です。「オケラ」とは無一文の俗語です。庶民的な味と価格でオケラになった人にも優しいです。
www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/030531/20.html

◆ ほんとうは「オケラ街道」ではなく、「オケラ」について書こうと思っていたのだが、長くなったので、いずれまた。