◆ 「東海新報」という地方紙があるのを知った。東海といっても、東海地方の新聞ではない。 ◇ 岩手新報、河北新報などの記者だった鈴木正雄が退職後の昭和33年に創刊。大船渡市は岩手県沿岸でもほぼ最東端に位置することから題号に「東海」の二字を冠した。 // エリアは旧気仙郡の2市1町(大船渡市、陸前高田市、住田町)で、8万弱の人口に2万数千の世帯数と、経営的には決して恵まれた環境ではないが、それでも17,500部という購読者に支えられて、独自の言論を展開している。 ◆ そういえば、石川啄木の (教科書で) 有名な、 ◇ 東海の小島の磯の白砂に ◆ の 「東海」 も諸説あるようだけれども、少なくとも、東海地方ではない。 ◇ 「小島」はもちろん江ノ島なんかではない。そこは北海道の海岸である。啄木の足跡からしてそれは確かであり、現地に歌碑もある。だから、ここに出てくるカニはタラバガニだという説がある。時は明治。乱獲もない時代である。そのころのタラバガニは相当大きかった。巨大なカニと戯れる啄木。砂浜で相撲でもしたのだろうか。 ◆ あはは。おもしろい。おもしろついでに、なぜだかドラえもん。スイカ割りの順番を決めるジャンケンにグーを出してみなに負け、 ◇ 東海の小島の磯の白砂にボク泣きぬれて蟹とジャンケン / さすがドラえもん、グーで勝つためには、いつもチョキをだす蟹を相手にするっきゃないのです。これを見ていたのが、その時たまたま江ノ島に遊びに来ていた啄木です。「ボク」を「我」に、 「ジャンケン」を「戯むる」に添削をいれました。 ◆ とさ。おや、舞台は江ノ島ですね。 |
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