MEMORANDUM

  天神様の坂道

◆ ふと坂道のことを書いて、忘れていたことをまたひとつ思い出した。

◆ 2004年1月14日、時間があったので国立市の谷保天満宮に立ち寄った。野暮天の語源ともいわれ、また関東三大天神のひとつでもあるらしいが、それはともかく、

◇ 甲州街道に面した大鳥居をくぐって、参道を歩く。階段を下ると周囲は木々に囲まれているせいか街道の騒音から一転、静けさと厳粛な雰囲気に包まれる。
www.hit-press.jp/kunitachist/shrine.html

◆ 階段を下ると? そう、ここでは鳥居をくぐリ抜けたあと、石段を下ることになる。ワタシはてっきり 「入り口」 を間違え 「裏口」 から入ったのかと思って、すこしうろたえた。神社に限らず、神聖な場所にたどり着くのに、「下る」 という運動はふさわしくないだろう。かならずそこには「上ら」なくてはいけない。神社の坂道はいつでも上り坂であるはずなのだ。神社の石段を下って本殿にお参りするというのは初めての体験で、かなり奇妙な気がしたことを憶えている。では、なぜこんな不思議な配置になっているのかということが気になるが、

◇ 湯島、亀戸と並ぶ関東三大天神として有名な谷保天満宮は、境内が府中崖線 (ハケ) にまたがっていて崖線の上を甲州街道が通っているため、街道に面した鳥居から参道を下って本殿があるという珍しい造りをしている。昔はハケ下を甲州街道が通っていたが、家康の時代に街道が整備されて今の位置になったために通常と逆転してしまったらしい。
home10.highway.ne.jp/i496/yaho.html

◆ というのが理由であるらしくて、ちょっとがっかり。でも、石の座牛がモダンでチャーミングだったので、よしとするか。

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