◆ さて、Google で "ten thousand letter" と翻訳された万字は、北海道にあって、行政上は空知郡栗沢町に属している元炭鉱町である。アイヌ語源の地名の数多い北海道にあって、いかにも仏教的な響きのするマンジという地名はいささか奇異な感じがしないでもない。その由来が気になって調べてみると、 ◇ 三井三菱財閥の大番頭・朝吹英二が採掘権を獲得して、明治38年から北海道炭鉱汽船会社(北炭)が採掘を開始した。その段階で名称を決める必要が出来て、朝吹家の家紋「卍」から、万字と名付けられた。 ◆ では、「卍」 という漢字をどうしてマンジと訓むのかというと、 ◇ 卍 (まんじ=万字) は、仏書に用いられる万の字で、仏・菩薩の胸・手・足等に現れた吉祥万徳 (幸福と功徳) を示すとされ、日本では仏教や寺院の標識・記号に用いますが、元は中国の仏典訳者が万の字の代わりに用いたことに由来します。 ◆ なるほど。"ten thousand letter" でよかったのだな。 |
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