◆ どこかで「堂々巡り」というコトバに出会って、ふと「どうどうめぐり」とはどういうことだろうか、と思った。なにげなく使っていたけれど(いや、ワタシはこのコトバを使ったことがあったろうか? ないような気もするが、確かな記憶はない)、この「どうどうめぐり」のイメージはいったいどんなだろう? ◇ 堂々巡り(どうどうめぐり) 1.祈願のため、または儀式として、仏や仏堂の周りを巡ること。 2.遊戯の一つ。手を繋(つな)ぎ輪を作って歌いながらぐるぐる回る遊び。3.同じことをいつまでも繰り返して進展しないこと。 例:「議論が堂々巡りしている」 4.国会の本会議で、案件を投票によって決定する場合、議員が青票(反対)・白票(賛成)を各自持参して演壇上においた箱に入れ採決する方法の俗称。 ◆ いまでは「3」の意味以外で用いられることはマレだと思うけれど、それにしたところで、このコトバの歴史的変遷をたとえ知らなくても、なんからのイメージを伴うことは避けられなくて、 ◇ いろいろ策を講じてもまた元のところに戻ってきてしまったり、いっこうに話が進展しないことを堂々巡りといいますが、元来は文字通り祈願や儀式のために、仏様や仏堂の巡回して歩くことでした。やがて民衆の中ではぐるぐる回る意味が強くなって、現在のように使われるようになりました。 ◆ この「ぐるぐる回る」ってのは、やっぱりイメージなわけで、じゃあ「イメージってなに?」って聞かれても困るんだけど、「ぐるぐる回る」回り方にもいろいろあって、 ◇ 〔大道廻ノ轉カト云フ〕(一)小兒ノ戲。直(スグ)ニ立チナガラ、自ラ身ヲ回旋(メグラ)スコト。(東京) キリキリマヒ。又、多數ニテ手ヲトリ、輪ヲナシテ、唄ヒナガラメグル戲。[・・・・・・](二)轉ジテ、一ツ所ヲ廻リ廻リシテ、ハテシナキコト。(議論ナドニ) ◆ 自分自身がその場で「ぐるぐる回る」のと、なにかの周りを「ぐるぐる回る」のでは、そのイメージがだいぶ違うんじゃないか。 ◆ ワタシが「堂々巡り」に抱いていたイメージはといえば、たとえば太陽の周りを回っている地球のようなもの。つまりは公転。自転じゃない。ほんとは、そんなおおげさなイメージじゃなくって、もっとシンプルに、なにか黒い点のようなものを中心にして、その周りを回っているワタシ。上から見ればぐるぐる回っているだけだが、実はそれは螺旋になっていて・・・ なんのハナシだったっけ? |
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