◇ 父には憧れの職業が2つあった。ひとつは宅急便の運転手でもうひとつは駐車場の誘導係(父の表現では「旗振り」)。彼がこの2つの職業のどこにどのように魅かれているのか家族の誰にも不明だったし今でもわからない。 ◆ ワタシは、40代になった今でも、将来はなにになろうかなと考えたりしていているオトナコドモなので、こういった文章を読むと、胸がわくわくする。 ◆ ワタシのサイトの「PhotoDiary」のページは《Diaryland》というアメリカのレンタル日記サイトで作っているのだが、ずいぶん以前にここでこんな日記を読んだことがある。 ◇ 大きくなったら、ウェディング・プランナーになりたい。ジェニファー・ロペスの映画はみてないけれど。 ◆ たしかこんな内容で、「保存」しておかなかったのが悔やまれるくらいに(いま検索してみたが、見当たらない)、すてきな文章を書く女の子の日記だった。名前も憶えていないが、14才ぐらいの女の子で、両親が離婚していて・・・ ◆ ワタシも、ジェニファー・ロペスの映画はみてないけれど、ワタシのパソコンの壁紙がなぜだがジェニファー・ロペスで・・・ ◆ ハナシが逸れたので、強引に戻すと、以前このページで、ある小学3年生の「ぼくはなりたい」と題された作文を紹介したことがある( [09/19/03 11:05] )。再掲すると、 ◇ 僕は、ごく普通のサラリーマンになりたい、というのは、建設業みたいな、力を使うのは、つかれるので、いやだ、電気せい品を作る仕事もややこしいので、いやだ、となると、やっぱり、サラリーマンみたいな書類を毎日書いていた方が楽でいい、朝は、電車で会社へ行って、昼休みには、昼食を食べて、夕方になると、また電車に乗って、今度は、家に、というサラリーマンに僕はなりたい。 ◆ ひとそれぞれ、こどももそれぞれ、という以外にコメントの書きようもないが、好みとしては、宅急便の運転手に憧れるこどもの方が数十倍も好きである。などということを考えていたら、冒頭に引用した文章の続きには、こうあった。 ◇ 55歳でさっさと早期定年退職を選び失業保険を満期もらうとその間に自分で車の届出書をつくって申請をし、念願の宅急便の運転手をはじめた。体力的にきつく収入もよくはないと思うのだが憧れの職業にとうとう従事することができて毎日うれしそうだ。 ◆ 「大きくなったら」ではなく「大きくなっても」であったのか! いやはや参りました。 |