MEMORANDUM

  シコンノボタン

◆ 1月5日、目黒区でこんな花を見た。「この花は何という花でしょうか? あるマンションに植えてあって、ちょうど掃除のおばさんがいたので、教えてもらったのだけど、忘れてしまいました。御存知の方はいらっしゃらないでしょうか?」とココで尋ねたら、すぐに北海道の「クマさん」が教えてくださいました。この花はシコンノボタンです。そうそう、掃除のおばさんは「ノボタン」と答えたのでした。だから、頭のなかで「シコン野牡丹」と翻訳できたのですが、そうでなかったら、「紫紺のボタン」と変換していたかもしれません。

◆ 花の写真は色が難しい。デジカメで撮っているので、一応モニターの色を現物の色と見比べて確認するのだけど、家に帰って、じっくり見てみると、もう自信がない。とくにこの「紫紺」系の色は記憶があいまいになる。脳にカラーコードを埋め込みたくなる。

◆ このシコンノボタン、ブラジル原産らしい。

◇ 雄しべと葯(やく・雄しべの先端部分)がクモの足のようなのでブラジリアン・スパイダー・フラワーの別名がついている。
www.ne.jp/asahi/ei/green/7107/77222.html

◆ で、学名は Tibouchina urvilleana

◇ 種の形容語ウルヴィレアナは、海軍士官で探検家のデュモン・デュルヴィユDumont d'Urville(1790-1842)の名にちなむ。属名ティボウキナTibouchinaはギアナにおける現地名に由来する。
www010.upp.so-net.ne.jp/pha/flo0211nobotan.htm

◆ d'Urville は、「デュルヴィユ」ではなく「デュルヴィル」と読むのだと思うけれど、それはともかく、このフランス人はかなり名の知れた探険家だ。

◇ デュモン・デュルヴィルは、ミロのヴィーナスの発見者(正確には、発見の報告者)として、フランスでは著名な航海者で、その名をパリの16区の通りにも残している。世界周遊航海を3回行ない、南極探検も試みているが、琉球や日本には、全く来ていない。
www.asahi-net.or.jp/~dr4t-ogw/sayuri/acta.htm

◆ 日本には昭和基地があるように、フランスには「デュモン・デュルヴィル基地」(Base Dumont d’Urville)がある。それから、南極といえば、ペンギンで・・・

◇ アデリーは、このペンギンが発見された南極のアデリーランドという地名からとった。アデリーランドは、フランスの探検家デュモン・デュルヴィルが、自分の奥さんの名前、アデリーにちなんでつけたもの。
stu.clas.kitasato-u.ac.jp/~z02054/page2.html

◆ ああ、南極はいま真夏だろうか? そしてブラジルは? いつか行ってみたい。

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