◆ 昨日、散髪に行った。待ち時間があったので、置いてあった『FRIDAY』をパラパラめくっていると、校内児童殺傷事件で先日死刑判決を受けた被告による獄中手記の全文が写真で掲載されていた。彼によれば、 ◇ 世の中は金 世の中は金 ◆ だそうで、なるほどそうかもしれず、こうした「人生哲学」に異を唱えるつもりはないけれど、ふと以前、似たような文章を引用していたのを思い出した。それはある地方の短大生が書いた社会学のレポート(テーマ「恋愛したい? 結婚したい?」)だったのだが。 ◇ 「お金がなければ家庭は壊れる」。これは母の口癖で,娘の男を見る目が厳しい。昔はそれに反発してきたが,だんだん成長するに従い,母の言うことも正しいと思えるようになってきた。やはり「愛」とか「ドキドキする」という言葉だけではやっていけないと思う。「世の中,金だ」というように,男もまた「金」ではなかろうか。自分でも嫌な考えだとは思うが,現実は厳しいのである。 ◆ 殺人犯と平凡な短大生を無雑作にならべては、お叱りを受けるかもしれないが、わたしにはこうした「世の中」とか「現実」といった言葉の内実がさっぱりわからないのである。別の世界に生きているような気さえする。 ◆ お金といえば、阪神が優勝するかどうかで乱高下したりする株の仕組みというのもよくわからないなあ。 |
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