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◆ ひとつ前の文章にワタシは 「ぼくは、もうここには」 というタイトルをつけた。これは適当なタイトルを思いつけなかったために、冒頭の数語をもってタイトルに代えたという次第だが、こういうのを 「インチピット」 というのだそうで、 ◇ 『平成三年五月二日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに』 というのは、石黒達男の小説につけられたタイトルである。書き出しの文句をタイトルにしたものは、「インチピット incipit」(「~と始まる」 という意味のラテン語)と言い、オペラのアリアの呼び名に見られる馴染みのものだが、 ◆ ラテン語というのであれば、あるいは 「インキピット」 というべきかもしれなくて、 ◇ 中世写本の冒頭は、ラテン語の incipit という言葉で始まりました。incipit ... は英語では here begins ... と訳され、「ここに・・・が始まる」 という意味になります。この文章をインキピットと呼びます。 ◆ インチピットでもインキピットでも(あるいはインシピットでも)、無題よりはいいと思う。 |
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◇ 「ぼくは、もうここには戻らないようにしようと思う。そう決めたんだ」 ◆ いつもは座れるのに、雨のせいだろうか、優先座席以外に空席はなく、仕方がないので、つり革にぼんやりと身をまかせている。そんな朝のバスのなか、こんな台詞がふとどこからともなくやって来て、夜になってもなぜだか憶えているので、記しておくことにする。でも、なぜだろう? 「ここ」 とはどこだろう? どうして 「ぼく」 はそう決めたんだろう? まちがいなく自分のアタマのなかのことなのに、皆目見当がつかない。もしかすると、あれはバスで隣り合わせたひとのふぶやきだったのかもしれない。そう考えたほうが気が楽だ。まったく情けないハナシだけれども、この台詞が妙に気にかかってアタマから離れない。 |
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◆ 引越屋にとって、忙しい日々はまだまだ続いているけれども、4月になって、たしかに峠は越えたので、ちょっぴり余裕が出始めて、またサイトの更新に精を出さねばと思い、パソコンに向かったところが、ディスプレイ上には、 ◇ A disk read error occured. ◆ という不吉なコトバが・・・。「ディスク読み取りエラーが発生しました。Ctrl+Alt+Del を押して再起動してください」。それでは、と Ctrl+Alt+Del のキーを押してはみるが、同じコトの繰り返しで、起動できず。ハードディスクを交換するしかないのかなあ? というわけで、復旧にはしばらく時間がかかりそうです。しばらくはネットカフェから。 |
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◇ 富山県射水市の射水市民病院(麻野井英次院長)で平成12年から昨年までに、外科部長の男性外科医(50)に人工呼吸器を取り外された同県内の男女7人の患者が相次いで死亡していたことが25日、分かった。 ◆ というニュースにふれて、安楽死あるいは尊厳死についてすこし考えてみたりもしたが、それよりも気になったのは、この射水市民病院はどこにあるのかということだった。というのも、この射水市は、「平成の大合併」 によって、去年できたばかりの市で、 ◇ 2005年11月1日、射水郡の全町村(小杉町、大門町、大島町、下村)および新湊市が合併して発足した。 ◆ ということなので、射水市民病院とあるだけでは、これが旧市町村のどこにあるのかがわからない。それがちょっと気になったのだった。前掲の記事には、 ◇ 射水市民病院は昭和25年、富山県高岡市立新湊病院として発足。市町村合併に伴い、昨年11月に射水市民病院に改称した。病床数は200床で、13の診療科を備える。 ◆ とあるけれど、これはちょっと端折りすぎで、高岡市立新湊病院がいきなり射水市民病院になったわけではないので、射水市民病院のサイトの 「病院沿革」 にある、昭和26年3月、 ◇ 新湊市立新湊病院と改称(同年1月、市制施行により高岡市から分離、新湊市となる) ◆ の一行をあいだに挿まなければ、誤解を生じる。さらには、昭和51年3月、 ◇ 現在地(朴木)に移転新築し、新湊市民病院と改称 ◆ の一行を加えれば、さらにわかりやすい。高岡市から新湊市をへて射水市へ。思えば、市民病院の歴史とは、そのまま地方自治体の歴史なのだった。 ◆ せっかくなので、射水市の市章でも紹介しておこう。
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