◆ 新聞でセシウムというコトバを見ない日はない。のではないか、と思うが、新聞を読まないのでよくわからない。かわりにこんなコトバを見ている。 ◇ セシウム百三十三の原子の基底状態の二つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の周期の九十一億九千二百六十三万千七百七十倍に等しい時間 ◆ 意味がわからなくても、もう一度、じっくり読んでみてほしい。いや、だいじょうぶ、心配しなくても。これは、セシウム137ではなくて、セシウム133だから。 ◆ このコトバはなにかというと、計量法(平成四年法律第五十一号)に基づいて制定された計量単位令(平成四年十一月十八日政令第三百五十七号)という政令の別表第一(第二条関係)というところに記載された秒の定義。 ◆ この、わずか1秒の定義を、しかし1秒以内で読み終えることはできそうにもない。そのことになぜだか妙に感動してしまった。 |
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