◆ ミズキという木がある。
◇ 枝をきると水が出るのでこの名があります。冬の枝は赤く色づき、ダンゴ木といって正月のモチかざりにします。あれ地にまっさきに生えます。(ミズキ科)
◆ 水木というひとがいる。たとえば、『ゲゲゲの女房』の夫の水木しげる。これはペンネーム。
◇ 〔Wikipedia:水木しげる〕 ペンネームは、紙芝居作家時代に、当時経営していたアパート「水木荘」から周りに名付けられた。〔中略〕 募金旅行の途中で立ち寄った神戸市兵庫区水木通のアパートで家主に持ちかけられた話に乗り、借金の肩代わりを条件にこのアパート「水木荘」を譲り受け、貸家経営を始める。アパートの住人に紙芝居作家がいたことから、紙芝居の語り手として名人だった鈴木勝丸の阪神画報社に所属し、また加太こうじを紹介され、紙芝居作家として作品を描く。ペンネームの「水木しげる」は、鈴木が本名を覚えてくれず、いつまで経っても「水木さん」「水木さん」と自身を呼ぶため、それに従ってつけた。
ja.wikipedia.org/wiki/水木しげる
◆ 本名は武良茂(むらしげる)。この水木荘のそばにミズキが生えていたかどうかは知らない。ついでに、アニメソング歌手・水木一郎の芸名の由来も知らない。
◆ 一青窈の「ハナミズキ」の歌詞に、
♪ 母の日になれば
ミズキの葉、贈って下さい
一青窈「ハナミズキ」(作詞:一青窈、作曲:マシコタツロウ)
◆ この「ミズキの葉」というのは、もちろんハナミズキの葉のことだろうが、ハナミズキをミズキと略して呼ぶことには少し抵抗がある。ミズキにすこし悪い気がする。マラソン選手・野口みずきの「みずき」はハナミズキのことであるそうだ。
◇ 〔Wikipedia:野口みずき〕 名前の由来は落葉高木のハナミズキから。2004年年末恒例のの第55回NHK紅白歌合戦では特別審査員として出演(一青窈が「ハナミズキ」を歌う際、紅組司会の小野文惠アナウンサーは曲紹介で、野口の名前の由来である事については一言も述べなかったが、間奏部分では画面に野口のアップが映された)。
ja.wikipedia.org/wiki/野口みずき
◆ まあ、「野口はなみずき」では語呂が悪いだろうけど。そのうち、ミズキといえば、もっぱらハナミズキのことを指すようになるのかもしれない。いや、もうすでにそうなっているのか?