◆ 「まつり」のための描かれたかわいい絵がたくさん並べて展示されていた。こういうのを見るのは好きなので、ひとつひとつ見ていった。そしたら、ふと疑問がわいた。 ◆ 「まつり」は「祭り」なのに、「こおり」はどうして「氷り」じゃなくて「氷」なんだろう? ◇ 氷は「氷り」と送り仮名を使わないのに、祭には「祭り」と送り仮名を使うしで、年寄は迷ってしまう。 ◆ ワタシも迷ってしまう。「年寄」に「り」はいらないのだろうか? 文部科学省サイトに「送り仮名の付け方」というページがあって、「現代の国語を書き表す場合の送り仮名の付け方のよりどころ」を親切に示してくれているので、それを見ると、「通則4」のところに、 ◇ 本則 活用のある語から転じた名詞及び活用のある語に「さ」,「み」,「げ」などの接尾語が付いて名詞になったものは,もとの語の送り仮名の付け方によって送る。 ◆ とあって、その例に「祭り」も挙げられている。ただし、例外があって、「次の語は,送り仮名を付けない」と書かれている。どれどれ。 ◇ 謡 虞 趣 氷 印 頂 帯 畳 卸 煙 恋 志 次 隣 富 恥 話 光 舞 折 係 掛(かかり) 組 肥 並(なみ) 巻 割 ◆ ああ、あった。ここにしっかり「氷」があった。氷は例外だから、送り仮名をつけない、と。なるほど。でも、これらの語が例外とされているのはどうして? などと考え始めると、またキリがなくなるが、 ◇ この「送り仮名の付け方」は、科学・技術・芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない。 ◆ ということらしいので、お言葉に甘えて、とりあえず、あまり気にしないことにしておこう。それにしても、例外のなかに、どうして「祭」も入れとかなかったんだろう? |
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