MEMORANDUM

  本田路津子

◆ 先に、鉄道の廃線跡でトンネルを見て、小学生のころに聴いた南こうせつとかぐや姫の「ひとりきり」を思い出した、と書いたが、これは正確ではない。そのとき思い出した(というより、脳内で自動再生された)のは、「ひとりきり」であることには変わりはないが、その歌声は南こうせつではなくて、本田路津子だった。どうやら、この歌は、ワタシのなかで、彼女の声とともに定着してしまったらしい。第一印象というのはとても大切なものだ。その後、南こうせつの「ひとりきり」を聴いても、癖のある歌い方が耳について、どうも落ち着かない。

〔goo 音楽〕 70年のデビュー時には、その透明感あるヴォーカルから"第二の森山良子"と絶賛を受けた本田路津子。「風がはこぶもの」「ひとりの手」などのヒットを放ち、NHK朝の連続テレビ小説『藍より青く』の主題歌「耳をすましてごらん」(72年)の大ヒットで広く知られるようになった。結婚後に渡米するが、現在は全国の教会を中心に賛美歌シンガーとして活躍。賛美歌のアルバムも発表している。ちなみに「耳をすましてごらん」は、90年に南野陽子によってカヴァーされ大ヒットした。
music.goo.ne.jp/artist/ARTLISD1150726/index.html

◆ 本田路津子は父親が好きでよく聴いていた。「ひとりきり」は『本田路津子 ニューミュージックを歌う』というアルバムに収録されていたようだ。実家にはまだあるだろうか。

◇ 【SIDE A】 01. 雨が空から降れば(小室等) 02. 結婚しようよ(吉田拓郎) 03. もみの木(麻田浩) 04. インドの街を象にのって(六文銭) 05. 赤色エレジー(あがた森魚) 06. 私の家(六文銭) 【SIDE B】 07. 春夏秋冬(泉谷しげる) 08. 私の小さな人生(チューリップ) 09. マリエ(ブレッド&バター) 10. ひとりきり(南こうせつ) 11. タンポポ(GARO) 12. どうしてこんなに悲しいんだろう(吉田拓郎)
69491180.at.webry.info/200906/article_18.html

◆ そういえば、「春夏秋冬」も、先に彼女の声で知ったので、泉谷しげるヴァージョンを聴いたときには、かなり面食らった。

◆ 《いのちのことば社》(プロテスタント系の出版社)のサイトで、「本田路津子・特別インタビュー」を発見。聞き手は松田一広(朝日新聞社勤務)。

松田 〔……〕 「本田路津子」というお名前は本名(旧姓)ですよね。ある人が「本田さんが信仰をお持ちか、ご両親が信仰をお持ちでは」と言うんですよ。「ルツ」という名前が聖書に出てくるって…。
本田 旧約聖書の「ルツ記」から取って両親が名前を付けてくれました。昔の文語体の聖書は「路津」ではなくて、「路得」と表記されているので、「路得子」という名前の人が結構いるんですよ。牧師さんのお嬢さんとか…。今は片仮名やほかの漢字を充てる人が多くなってきましたが、クリスチャンホームで育った人が多いですね。「ルツ」という女性は、姑にずっと仕えた人ですが、私自身は姑と同居する機会はありませんでした。
松田 姑の主人が亡くなり、ルツさんのだんなさんも早く亡くなったとか。
本田 そうです。結構、面白いストーリーなんですよ。親は適当に名付けたんだと思いますけどね(笑い)。3人の子どものうち、聖書から名前をいただいたのは私だけですから(笑い)。
松田 読みにくい名前ですから、子どもの時に「いじめ」にあったことは?
本田 それは特になかったけど、学校の先生は読めなくて困っていたようです。「本田」の後がつかえて、「どのように読むのですか」と聞かれることが多くて。子どもの頃の私は極端な「恥ずかしがり屋」だったので、先生に「るつこ」と答えるのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。学期始めが特に嫌でしたが、大人になるにつれて、「素敵な名前ね」と言われることが多く(笑い)、わりと好きな名前です。親は「旧約聖書にある名前だよ」と言うぐらいで、由来について特に話してもらったことはありません。でも、子ども時代の私は信仰を持っていた訳でないのに、「神様にいつも見守られている」という意識がありました。

www.wlpm.or.jp/life_st/concert/index.htm

◆ こども心に「変った名前だな」と思っていたので、ちょっとすっきり。ついでに、《Wikisource》で、「ルツ記」まで読んでしまった。ナオミ・キャンベルの「ナオミ」も登場する。

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