MEMORANDUM

  タトタトタト

◆ 外人、外人、外人、と書いていたら、ヘンな感じになってきた。タト人、タト人、タト人、のような、といってもうまく伝わらないだろうが、なんというか、「外」という漢字がワタシのなかでちょっと壊れてしまったらしい。その意味がよくわからなくなり、「ガイ」という音もどこかへ行ってしまって、かろうじて「そと」とは読むことができたけれども、その「そと」がいつのまにか「タト」になってしまって、タト、タト、タト。いったい「たと」とはなんだろう? そんなばかげたことがときどき起こって、自分にすこし腹をたてる。しっかりしろよな。でも、ほんとうは、そのふわっとした感じがあんがい気持ちよかったり。似たようなハナシをどこかで書いたような気もする。

◇ 子供の頃に「短い」という字の偏と旁(つくり)を、よく逆に書いた。書いてみると、どこかおかしい。また逆に書いたか。そう思って、偏と旁を
いま書いたものと左右逆にしてみる。ますますおかしい。両方の字を比べてじっと眺めているうちに、どちらも「短」いという字に見えなくなる。

養老孟司 『涼しい脳味噌』(文春文庫,p.54)

◆ 似たようなひとがいるのを知って、ちょっと安心。

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