◆ 小谷野敦のブログにこんな記事。 ◇ 〔猫を償うに猫をもってせよ〕 佐々木倫子の 『動物のお医者さん』 (単行本は1989-94)は、当時私も楽しく読んだものだが、その中に、二十代後半と思しい院生の菱沼さんが、年下の男と恋愛関係になりそうな時、札幌オリンピックの主題歌で、トワ・エ・モワが歌った 「虹と雪のバラード」 を知っているかどうかを目安にするエピソードがあった。 ◆ 『動物のお医者さん』 の 「虹と雪のバラード」 のエピソード。 ◇ 札幌の歌も、例えば佐々木倫子 『動物のお医者さん』 で男子高校生に突然求愛された女子大学院生が、その男子が 「虹と雪のバラード」 を歌えないようでは私の相手にはなれない、と突き放す(or諦める)エピソードがあるように、この都市の幸福な過去のシンボルとして生き続けているようだ。 ◇ 1972年に開催された札幌オリンピックをご存知ですか? そのテーマソングが 『虹と雪のバラード』 (歌 トワ・エ・モア)です。といっても、どんな曲か私は知らないのですが。コミック 『動物のお医者さん』 (著 佐々木倫子)の中のあるエピソードに登場するので、名前だけは知っていました。昨夜、彼と話をしているとき、なぜか 『虹と雪のバラード』 の話になり、知らないという私に歌って聞かせてくれました。 ◇ 札幌オリンピックと言えば、トワ・エ・モアが歌った 「虹と雪のバラード」 が好きだった。希望と明るさと切なさの入り交じった曲だったように思う。佐々木規子の 「動物のお医者さん」 の中で、天然キャラの菱沼聖子が、彼女に憧れる高校生に 「虹と雪のバラード」 を歌えるかと、ジェネレーションギャップのネタにしていたのが笑えたなぁ・・・(笑)。 ◇ で、そんな私が、『オリンピック』 と言われて最初に思い浮かべたものは、『虹と雪のバラード』。『動物のお医者さん』 で、菱沼さんが、年齢判定のために某高校生に歌わせようとした、あの歌でございます。私自身、札幌オリンピックは、ジャネット・リンさんが活躍した大会だということくらいしか知らないのですが、(なんか、転倒知らずの彼女が本番で転んでしまって、その後のインタビューで、『転倒した時も、私が笑っていられたのは神様のおかげです』 とか何とかおっしゃったらしい)(ということを、竹宮恵子さんの 『ロンド・カプリチオーソ』 で読んだ)、正直な話、高校生だろうが小学生だろうが、札幌市民なら、あの名曲は知っていて当然だと思ってました、私。 ◇ ひさびさに 「動物のお医者さん」 を読んだら、前に読んだときはせいぜい終盤のハムテルと同年代くらいだったのに、いつの間にか菱沼さんの方が近くなっている。虹と雪のバラードは歌えないが。 ◇ 本を読んでいて音楽が出て来ると気になる。知ってる曲だとイメージしやすい。一つ気になっていた歌がある。「動物のお医者さん」 で菱沼さんが歌う 「虹と雪のバラード」。前後から札幌オリンピックのイメージソングだった事は分かる。札幌オリンピックは1972年。あたしが生まれるずっと前だ。知ってるはずもない(そのくせ違うのはたくさん知ってるがね)。その歌がTVでやっていたのよ。んとね~。知らない方が良かったかも。すごいパワフルな曲調を想像してたんだけど…。普通のフォークだったさ。だから耳リセットして聞かなかった事にします。笑 ◇ 「虹と雪のバラード」 トワエモア。北海道冬季オリンピックのテーマ。生きてないがな(笑)。なんで好きになったのかというと、すんごい曖昧な理由が最初で、大好きな漫画の動物のお医者さんの菱沼さんが雪に埋まってしまって助けを求めるシーンで 「あたしは北海道オリンピックのテーマ歌えるんだからね!」 というのがあって、レコードを探した(バカ)。レコードがやっと見つかったのは、其れから5年。途中、合唱でどうしてもやりたいと志願して、楽譜とかは手に入れたが、どうしても聴きたくて。テレビのなつかし系で流れたりはしてたんだけど。ちなみにゲットしたのは、北海道の穴場レコード屋(また行きたい)。 ◆ 『動物のお医者さん』 の 「虹と雪のバラード」 のエピソードにまつわる個々人のエピソードも数多くあることだろう。数年前、「虹と雪のバラード」 の歌碑が大倉山にできたらしい。 ◇ 〔Wikipedia〕 2005年9月、札幌オリンピックジャンプ競技の舞台となった大倉山ジャンプ競技場に、歌碑が設置された。除幕式にはトワ・エ・モワの2人も参加してこの歌を熱唱した。 ♪ 生まれかわるサッポロの地に ◆ 余談だが、冒頭の引用は 「もてない男」 の小谷野敦だった。 ◇ 〔やじうまWatch〕 ベストセラー 「もてない男」 で知られている、評論家の小谷野敦さんは、ネットでも活発に活躍されている。はてなダイアリー 「猫を償うに猫をもってせよ」 は頻繁に更新、「猫猫先生」 との愛称もある。 〔中略〕 その小谷野さんが4月に結婚したというニュースが、ネットを駆けめぐっていた。週刊新潮7月5日号154ページに、おふたりの写真入りで紹介されている。お相手は21歳も年下の東大院生とのことで、きっかけはブログとメールの、典型的なネット恋愛だったという。 ◆ 結婚相手が 「虹と雪のバラード」 を歌えるかどうかが、ほんのすこしばかり気にかかる。 |
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