◆ 神楽坂の赤城神社の境内に、螢雪天神なるものができていた。「螢雪」 といえば、 ♪螢の光 窓の雪 ◆ の 「螢雪の功」 だが、より直接的に旺文社の受験雑誌 「螢雪時代」 を思い出される方も多いのではないかと思う。まさにその通り。 ◇ 江戸中期、学問の神として崇められている菅原道真公を祀り、(新宿区)横寺町に鎮座して 「北野神社・朝日天満宮」 と称されていたが、明治9年3月、赤城神社境内に遷座。その後、昭和20年の戦災により焼失したものを、平成17年10月、横寺町にある旺文社より、全国の受験生への合格祈願の守護神 「螢雪天神」 として、赤城神社内に復興したものである。 / 「螢雪天神」 の 『螢雪』 は、旺文社の発行する受験雑誌 「螢雪時代」 の名称にちなんで名づけられたものである。 ◆ この 「螢雪時代」、本屋でもとんと見かけないので、とっくに廃刊になったものと思っていたが、まだあるらしい。 ◇ 本屋で雑誌を眺めていたら 「螢雪時代」 という名前の本が目に付いた。なんと、懐かしい響きの名前だ。昔、学生時代に目にふれた大学受験用雑誌だった。今でも現役として残っていたのだ。さすがに、内容は現代化しているが、よくぞ旺文社は残してくれたものだ。 ◆ 旺文社の大学受験サイト 《パスナビ》 に螢雪天神を紹介したページがあって、 ◇ ●『螢雪天神』 (「赤城神社」 内に併設)にお参りすると、全国の大学はもちろん、特に近隣の大学の合格への御利益(ごりやく)がありそう… ◆ と記されているが、この 「~はもちろん」 の使い方、入試の小論文で減点されないだろうか? ちょっと心配。 ◆ 合格祈願の絵馬。かわいい天神様の絵柄。その背後に、「早稲田大学(慶應)・・・」 と書かれたもう一枚の絵馬。よく見ると、慶應の 「應」 の字があやしい。「心」 が 「灬」 になっているようだ。第一志望は早稲田のようだから慶応はどうでもいいのかもしれないが、大学名をまちがえて神様にお願いするのは失礼なことだろう。まあ、他人の絵馬をのぞき見するのも失礼だけれども・・・。 ◆ 余談だが、赤城神社には最近カフェバーもできたらしい。神社とカフェのコラボだそうだ。 ◇ 神楽坂の赤城神社のなかにカフェバーができました! 昼はランチのできるカフェ、夜はライブもやっているおしゃれなバーです。 それにしても、カフェと神社のコラボレーションがすごい。さすが神楽坂です。 ◆ いささか節操がないように思う。とはいえ、駐車場よりはまし。 |
このページの URL : | |
Trackback URL : |