◆ 先日、おもしろいハナシを聞いた。札幌地下鉄の車内でのこと。スーツ姿のサラリーマンが乗車してくる。座席は空いていないので、カバンを網棚へ載せようと腕を上げる。腕を下ろした瞬間、その男性の前に座っていた女性がドキリとする間もなく、カバンはその女性の頭上へと落下する。男性は自分が引き起こした事態がよく飲み込めず、狐につままれた顔をしている。女性は痛そうにアタマをさすっている。いったい何が起こったのか? だれが悪いのか? ◆ どうやら、札幌の地下鉄ではこのような事態が日常的に起こっているようなのである。 ◇ その日、I さんの友人は地下鉄車内で座っていたんだって。そこへ大きな荷物を持った人が乗り込んできて友人の目の前に立ち、大きな荷物を網棚へあげる動作をしたそうです。「ガスッ!」 「!!!」 哀れ、座っていた I さんの友人の頭に大きな荷物はヒット! おでこと鼻は真っ赤になり、言葉では言い尽くせない痛みと驚きと荷物が降りかかってきた I さんの友人。きっとこの加害者(!)は東京の人、というのが I さんと友人の見解。 ◇ 札幌の地下鉄には網棚がありません。転勤者はこれで一度は失敗します。地下鉄に乗り込み 「いつもの習慣」 で書類を 「網棚」 に置こうとして手を離した瞬間ハッと気が付くのです。網棚がない! 書類は座っている方の膝にどさ! すみませ~ん!、と平謝りです。私も失敗しました。私の上司も失敗しました。道産子のみなさん、いつも転勤者がご迷惑をおかけして申し訳ありません。 ◇ 札幌の地下鉄には網棚がない。枠はあるのだが、網が張っていない。なぜなのか? という疑問はさて置き、危険ではないだろうか? わしはてっきりあるものと思って、勢いよく荷物を放り投げてしまいました。幸い、他人に迷惑・危害は与えなかったものの、下に赤ちゃんでもいたらと思うと、ぞっとします。地方色があるのは結構だが、全国一律の規格も重要ではなかろうか。 ◆ 札幌の地下鉄には網棚がないそうである。ワタシは札幌に五年も住んでいながら、そのことに気づきませんでした。そもそも網棚にカバンを載せる習慣がないし、乗っても数駅だから、気にならなかったのでしょう。では、なぜ網棚がないのか? ◇ さっぽろの地下鉄車内には網棚(座席の上の荷物置き)が有りません。これは、忘れ物の防止と、故意に忘れていく新聞や雑誌で車内が汚れない為だという事ですが( 車両コストも少しは違うでしょうね)、出張者や観光客が有るものと思い込み放り上げる荷物が座っている人の頭を直撃!!気まずい空気が流れる事もしばしば・・・です。 ◆ 教訓。習慣とはコワイもの。あなたの常識はたんなる思い込みかもしれぬ。網棚があるかどうか指差し確認。あるいは、頭上に注意。居眠り厳禁。備えあれば憂いなし。念のためヘルメット着用。 |
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