MEMORANDUM

【注文の多い引越屋】  敬遠されがちな職業

◆ 山田詠美が作家生活20周年を迎え、その記念に『風味絶佳』という短編集を出版したとか。その内容はというと、

阿川 〔・・・〕 鳶職、ごみ収集車の作業員、ガソリンスタンドの店員、引っ越し業者、汚水槽の清掃員、葬儀場の職員と、敬遠されがちな職業に就いている六人にライトを当てて、彼らが全身全霊で愛したり愛されたりするラブストーリーで。
『週刊文春』 5月26日号 (「阿川佐和子のこの人に会いたい」,p.128)

◆ だそうだ。ワタシは引越屋であるので、すこし複雑な気分になる。「敬遠されがちな職業」 か。これはどういう意味だろう? その職業に就くことが敬遠されがちであるということなのか、それとも、その職業に就いているひとが敬遠されがちであるこということなのか。たぶん、その両方なんだろう。ここで 「敬遠されがちな職業」 という表現を使っているのは、作者自身ではないけれども、さきの引用部分に続けて、

山田 前から肉体のスキルを持った人たちにすごく心惹かれていたんで、書きたかったんですよ。

◆ と言っているから、べつに否定するつもりもないのだろう。「肉体のスキル」 とは、これまた、なんだかよくわからない表現ではあるが、気になるコトバではある。ヒマなときに、あれこれ考えてみることにしよう。

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