◇ ナントカ銀座というのがどこにでもあるように、仲見世と名のつく商店街は全国いたるところにある。そのなかで百パーセント物品販売業の仲見世は、本家浅草仲見世以外には世田谷三軒茶屋のエコー仲見世だけなのだそうだ(上坂倉次『あさくさ仲見世史話』)。あとは多かれ少なかれ飲食店の占める割合が多い。
種村季弘 『江戸東京《奇想》徘徊記』(朝日新聞社,p.146)
◆ という文章を新幹線のなかで読んだあと、京都に着いてふと気がついた。京都では、銀座でも仲見世でもなく、京極というのだった。
◇ 東京の繁華街『銀座』にあやかって銀座という町名が全国に点在しますように、その京都版としまして寺町京極の他に新京極、松原京極(大宮通~新町の松原通)や西陣京極(千本中立売東入る)、田中京極(元田中駅付近)、山科京極(山科駅の南)などがあります。
web.kyoto-inet.or.jp/people/hi-ga/mushimegane/rens7.htm