MEMORANDUM

  神社の鶏

◆ これは甲府の武田神社のニワトリ。それにしても、ニワトリが放し飼いになっている神社は数多くあるようで、

◇ 宮崎神宮の周辺にはニワトリ(神鶏?)がたくさん放されております。ちょっかい出すと襲ってきます。佐賀の佐嘉神社では境内にニワトリが居ます。ご朱印待ちしていると足元に寄ってきます。
ton.2ch.net/kyoto/kako/1029/10291/1029193552.html

◆ なぜ神社にニワトリかというと、

◇ 「コケコッコ~」と朝告げ鶏は、家禽として古くから親しまれてきた鳥の中でも、一番身近な存在で、日本には弥生時代の頃に入ってきたと伝えられています。当時は、一番から三番鶏の鳴き声を利用するために飼われていたのが一般的と伝えられ、各地の神社においては神のお使いとして大切に飼われていました。
www.take.co.jp/bigei_club/bigeiclub2004.html

◆ また、伊勢神宮をはじめとしてアマテラスを祭神とする神社では、ニワトリが神使いとして神鶏と呼ばれていたりもするが、これは天岩戸のハナシに因む。ごくカンタンには、

◇ 鶏と日本人のなじみは深く、古くは古事記にも出てきます。太陽の神様が天の岩戸に入り世界が暗黒になった時、「常世の長鳴鳥を集えて鳴かしめ」て神々が岩戸の前で宴会を開き、太陽の神様を岩戸からおびき出し世の中に光が戻ると言うお話ですが、その「常世の長鳴鳥」は太陽が昇ると鳴く鶏だとか。
www.ishiifood.co.jp/chie/2002_04.html

◆ てなところだが、そんなマットウな説明よりも、たとえば熱田神宮では、

◇ 境内には鶏が放し飼いされています。これこそが名古屋名物鶏である、名古屋コーチンなので~す。熱田神宮の境内で育てられた鶏こそが本物の名古屋コーチンと認められるのです。な、わけないし。お祭りで買ったヒヨコが捨てられて大きくなっちゃったと言う説もありますが詳細は不明。
blog.melma.com/00115084/20040514003342

◆ といった文章の最後にみられるような現実的な側面からの可能性にワタシは興味があって、これは去年の2月のニュース。

◇ 大分県でペット用のチャボが鳥インフルエンザに感染した問題に絡み、鶏が大量に捨てられていた津市内の神社から相談を受けた三重県中央家畜保健衛生所が20日、元気な鶏類83羽を二酸化炭素で処分していたことが分かった。同衛生所が観察したところ、全羽が元気で鳥インフルエンザへの感染の兆候はなかったが、「参拝客から『大丈夫か』と苦情が来ている」とする神社側の求めに応じて処分したという。
 同衛生所などによると、処分されたのはチャボや烏骨鶏(うこっけい)など。以前から神社に捨てられるなどして集まった。神社は月に2万円をえさ代にかけるなどして境内で放し飼いにしていたが、苦情があり、対応せざるを得なくなったという。
 同衛生所は動物愛護の観点から神社に飼育を持ちかけたが、断られたという。衛生所が引き取り、飼い主を募集することも考えたが、受け入れ態勢がなく、募集すること自体がこの時期、逆に非常識と言われかねないと断念したという。

www.asahi.com/special/avian-flu/TKY200402210212.html

◆ そうするとまた、どうして神社にニワトリを捨てるのかという疑問がやはり出てくることになって終わらなくなる・・・。サンクチュアリとかアジールとか、とにかく神社はそういうところなんだろう、いまでも。

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