MEMORANDUM

  釣りをする

◆ 釣りが趣味なわけではない。と書き始めて、母方の祖父が元漁師だったことを思い出したけれど、川でも海でもそれほど釣りをしたことがない。それでも、釣りはステキなものだと思う。

◆ もちろん、魚を釣るためにだけ釣りをするひとも多いに違いないとは思うけれども、初心者の段階を越えて、いったん釣りが自分の生活になじんでしまえば、食事をするように釣りをすることができるようになってしまえば、ほとんどのことは自動化されて、そこにはさまざまな余裕ができるだろうと思う。

◇ 「ちょっと釣りに行ってくる」

◆ 釣りが趣味だとわかっていれば、家族にはなんの不安も与えないだろう。それから、実際、川か海へ行って釣りをする。そこで通行人に見られても、たしかに釣りをしているわけだから、誰も不審に思わない。「なにをしているのか?」 と問われれば、どうしたって 「釣りをしています」 と答えるほかはない。けれども、釣りをしているあいだ、釣り人はホントはなにをしているのだろう? 仕掛けをセットして糸を垂らしたあと、幸運にも魚が針にかかるまでの長い時間 (あるいは、あきらめて帰るまでの時間)、釣り人はいったいなにをしているのだろう?

◆ なにかを考えごとをしたいときに、「ちょっと散歩に行ってくる」 では、敏感なひとにはちゃんと見透かされてしまうんじゃないか? そんなとき、釣りが趣味だといいなと思うのである。とはいえ、ひとり暮らしだから、べつになんにも気にする必要はないのだけれど・・・。

◆ こんなことを考えたのは、この前に 「読書しているふりをして、その実、ステキなコトバを探しているだけなのである」 といったことを思わず書きつけてしまったからで・・・。だから、ワタシに本の粗筋など訊かないでほしい。

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