MEMORANDUM

  ネスカフェ

◇ ウェイターが注文を取りにきて、私がコーヒーをと頼むと、彼がネスカフェかと訊く。私は笑って、いや、と答えた。 / ギリシャでは、コーヒー豆の滓(かす)がカップの下にドロリと残るギリシャ・コーヒーはコーヒーと呼ばれるが、欧米風のサラリとしたコーヒーはなぜかネスカフェと呼ばれているのだ。値段にも差があり、ギリシャ・コーヒーが四ドラクマならネスカフェは七ドラクマはする。
(沢木耕太郎 『深夜特急 5』,新潮文庫,p.164)

◆ ギリシャコーヒーのことを書こうと思ったが、どうやらネスカフェのハナシになりそうだ。

◇ かなり以前になるが、ネスカフェのコマーシャルでイギリスの貴族が登場して「違いが分かる・・・」というのをやっていて、そのころ日本とイギリスの違いが分からなかった私は「違いが分かったらインスタントなんか飲むかよ」とバカにしていたモノだった。ところがイギリスで暮らしてみると、こちらのレギュラーコーヒーはネスカフェより確かにまずい。端的に言って、焦げ臭い泥水みたいなものしか出てこないのだから。
archive.honya.co.jp/contents/khirose/London/9810/981019.html

(作業中)

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