◆ たまたま先日、この「Memorandum」で、村上春樹の文章を引用したら、そのことでこのページを訪れてくれた方があった。そういうこともあって、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』(新潮文庫)を読み返していたら、また引用したくなった箇所があったので、引用する。 ◇ 僕は世の中に存在する数多くのものを嫌い、そちらの方でも僕を嫌っているみたいだけど、中には気に入っているものもあるし、気に入っているものはとても気に入っているんです。向うが僕のことを気に入っているかどうかには関係なくです。 ◆ そういえば、ワタシも「Profile」にこんなことを書いていた(のを思い出した)。 ◇ 「好きなもの・嫌いなものリスト」でも作ろうかと思ったけれど、嫌いなものばかり頭に浮かぶので、とりあえず断念(といいつつ密かに作成中?)。 ◆ いま考えてみても、たいしたリストはできそうにもないので、これはしばらく実現しそうにない。その代わりといってはなんだが、読んだ本からそんなリストを作ってみるのはおもしろいかもしれない。で、その見本。まずは、ふたたび『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』から。 ◇ だいたい私は昔から浴室に下着やストッキングを干されるというのがあまり好きではない。どうしてかときかれても困るけれど、とにかく好きではないのだ。 ◆ これには同意見。どうしてかときかれても困るので(本当はべつに困らないが)、つぎ。 ◇ むかしから同窓会といったものが苦手だった。何十度となく案内をもらったが、とうとう一度も出なかった。たまたま同じ年に同じ学校にいたというだけで旧交をあたため合うのはへんだと思うからだし、何の必然性もないのに集まってワイワイいうのはコッケイなような気がするからだ。同窓の縁でむつみ合うのは、ぬくもりの残ったトイレに腰かけるような不快感がある。 ◆ これはどうだろう。同窓会にはしばらく出ていないけど、やってるのかな? さて、つぎ、はまだない。 |