◇ むかし高校生だった頃,公園にいたら24歳の予備校生だという頭の薄い,気の弱そうな暗い人が話しかけてきて,10分くらい話をしたら“つきあってほしい”と言われたことがある。彼は何を考えていたのだろうか。何かよくわからない世界だった。彼は,一度自分も恋愛というものをしてみたかったのだろう。でも,だいぶまちがっていると思う。どちらかというと“ちかん”だった。 ◆ これはある地方の県立短大の学生が書いた社会学のレポートの抜粋。タイトル(授業のテーマ?)は「恋愛したい? 結婚したい?」。この文章を引き写している理由が自分でもいまひとつよくわからないのだが、なんとなく気になった。たとえば、 ◇ 「お金がなければ家庭は壊れる」。これは母の口癖で,娘の男を見る目が厳しい。昔はそれに反発してきたが,だんだん成長するに従い,母の言うことも正しいと思えるようになってきた。やはり「愛」とか「ドキドキする」という言葉だけではやっていけないと思う。「世の中,金だ」というように,男もまた「金」ではなかろうか。自分でも嫌な考えだとは思うが,現実は厳しいのである。 ◆ なんて文章なら、バカかおまえは!の一言ですんでしまうのだが(失礼!)、とにかく「何かよくわからない世界」ではある。最後の「どちらかというと“ちかん”だった」という一文は、なんだか笑うに笑えない(ような気がする)。 |
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