MEMORANDUM

  献血

◆ 昨日、久しぶりに献血をした。むかしから献血は大好きだ。病院はキライだが、べつに病気ではないので、なんの心配もいらない。たとえば、注射の針の刺さる瞬間のなんともいえない緊張感。 自分の血が管を通って、自分の外に流れていくのを見ながら、たしかにこの赤い血、これはたしかにワタシのものだった、などと考えるのは楽しい。

◆ しかし、その楽しみも長くは続かない。ワタシの血管は太く、あっという間に、400mlの血をワタシのカラダから流し出してしまった。となりには30代ぐらいのサラリーマン風の男性がいて、ワタシより先に献血を始めていたが、それをさっさと追い越し、終了してしまった。いやいや、べつに競っているわけでもないのだが、これまた気分がいい。なかなか自分の体から出て行かない自分の血液にいらだっているようでもあるその男性が、ナースにこう言った。

◇ 「まだ終わらないんですか?」

◆ そんなことを他人に訊いてどうするのだ。自分の血ではないか。まあ、早く終わったからって、エラクもなんともないのは承知の上で、いつもはナローバンドでネットをしているワタシとしては、ワタシの血管は、まったく 「ブロードバンド」 であるなあ、と妙な感心をし、なんとなく自慢したくなったのである。

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