MEMORANDUM

  紙芝居

◆ どうやら二種類の紙芝居があるらしい。「goo 辞書」によれば、

◇ (1)物語などの場面を何枚かの絵にして箱形の枠に入れ、順に見せながら説明する絵話の一種。1931年(昭和6)頃に始まり、集まった児童に飴(あめ)などを売った。のち教育用にも使われた。
(2)明治中期に始まった寄席(よせ)演芸で、扁平な紙人形を使った芝居。縁日や祭礼などでも行われた。

◆ いま現在、紙芝居といえば、一番目のことを指すだろう。この二番目の紙芝居はなじみが薄い。けれど、どんなものかと説明を受ければ、あああれか、ということになる。

◇ 紙芝居の前身は、江戸時代の「写し絵」から発展した紙人形による芝居の「立ち絵」でした。「立ち絵」は、竹串のついた小さなうちわのような厚紙の表裏に絵を描き、木製の舞台の中で一人で演じた芝居です。紙による芝居ということから「紙芝居」と呼ばれ、明治から昭和の初期にかけて盛り場などの小屋で演じられた庶民の娯楽のひとつでした。
village.infoweb.ne.jp/~pms/Kikaku/K_kamisi.htm

◆ こどものころに自分で作って遊んでいたような一種の人形劇のことだ。

◇ この紙芝居は、祭礼や縁日などにテント小屋で興行され、客はもちろん子供、出し物は怪談もの、侠客ものなどだったが、一番人気があったのは「西遊記」や「孫悟空」であったということです。 / 大正時代の子供達は、縁日の夜、アセチレンランプの匂いをかぎながら、「孫悟空」の大活躍に胸を躍らせていました。
www.sarugakyo.net/kamishibai/kodomobunka/kodomo5.html

◆ この「立ち絵」の紙芝居、今日ではペープサートと呼ばれているらしい。

◇ paper puppet theater (ペーパーパペットシアター)を詰めて名づけた造語です。 / 日本で生まれ、育った「紙人形劇」で、紙人形劇→(英語風に)ペーパーパペットシアター→「ペープサート」となりました。 / 二枚の画用紙に登場人物を描き、画の周りをウチワ型に切り抜き、二枚の紙の中心に竹串をはさみ張り合わせ、表裏表裏とクルクル返して演じる「ウチワ式平面人形劇」です。
members.at.infoseek.co.jp/youjigekijou/papertheater.html

◆ 海外にも竹串はあるのかな、とふと思ったけれど、どうやらストローを使うようだ。以下ののサイトで、かわいいペープサートの絵が見れる。

http://www.enchantedlearning.com/crafts/puppets/styrostraw/

◆ そうそう、紙芝居といえば、保育園のときに一番好きだった紙芝居は、赤痢のお話だ。赤痢菌がいかにもバイキンクンのような格好をして登場する。きちんと手を洗おうとかいった教育的配慮に満ち満ちた内容だったと思うけれど、なぜだかその紙芝居が一番好きで、紙芝居当番のときには、いつもその紙芝居ばかりを選んでいた。

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