◆ 正月に実家で、見るとはなしにテレビを見ていたら、SMAP の番組にゲストで黒柳徹子が来ていて、「ザ・ベストテン」のハナシで盛り上がっていたのがあった。ジャニーズの先輩グループの映像を流して、思い出話をあれこれしゃべっていた。で、どのグループが話題になっていたときかは忘れたけれど、中居くんが、おもしろいエピソードを新たに思い出したらしくて、「もひとつ言ってもいい?」と発言して、そのハナシをし始めた・・・ ◆ そのエピソード自体も憶えていないのに(二三日前のことだぞ!)、この「もひとつ言ってもいい?」というコトバだけは印象に残っていて、なんでかなあ、と考えてしまった。 ◆ 学生時代には、飲み会の席ではいつでも、こんな流れだったような気がする。なにか話題がひとつ出ると、それで各自がいろいろなことを思い出し、また考えて、ああだこうだ、ああでもないこうでもない、とハナシが無限に広がってゆく、そんな雰囲気のときに出るのが「もひとつ言ってもいい?」というコトバだったような気がする。その場の流れに配慮して、自分ばっかりしゃべってしまうことを気にかけてつつも、抑えきれないしゃべりたい欲望! 少しは遠慮して、はにかみながら、それでも「今を逃せば後はない」とばかりに、発せられる「もひとつ言ってもいい?」。年をとり、いまではそんな雰囲気の飲み会も少なくなった。誰もがが気を使い過ぎてしゃべらなかったり、あるいは誰かがひとりごとをまくし立てるばかりで・・・。 ◆ そんなことを考えつつ、ここは自分のページだから誰にも遠慮はいらないはずなのに、それでも気持ちの上では、いつでもつぶやいているようなのだ。「もひとつ言ってもいい?」 |
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